エリオット波動
エリオット波動
エリオット波動とは?
エリオット波動とは?
エリオット波動は、ラルフ・エリオット(Ralph Nelson Elliott)という人が1938年に発表した「波動原理」で提唱されたチャート理論です。この理論は、価格の動きが特定のパターンで変化するという考え方に基づいています。
エリオット波動の基本的な構成
エリオット波動の基本的な構成
エリオット波動は、8つの波(上昇と下降の動き)で構成されています。
- 最初の上昇:価格が上がる
- 最初の下降:価格が下がる
- 次の上昇:価格が再び上がる(この波は最初の波よりも大きい)
- 次の下降:価格が再び下がる
- 最後の上昇:価格がさらに上がる(この波が最も大きい)
この5つの波(推進波)によって全体的に価格が上がった後、次に3つの波(修正波)が続きます。
- 最初の下降:価格が下がる
- 次の上昇:価格が少し上がる
- 最後の下降:価格がさらに下がる
エリオット波動を例えで学ぶ
エリオット波動を例えで学ぶ
エリオット波動を、波打ち際での波の動きに例えましょう。
- 最初の波(上昇):海の波が少しずつ岸に向かって押し寄せる。
- 次の波(下降):波が少し引き返す。
- もう一つ大きな波(上昇):波が再び岸に向かって押し寄せ、さらに遠くまで届く。
- 再び波が引く(下降):波が少し引き返す。
- 最大の波(上昇):波が最高地点まで押し寄せる。
これで、波は岸に向かって大きく3回押し寄せ、2回引き返しました。その後、波が完全に引く動きが始まります。
- 最初の引き波(下降):波が大きく引き返す。
- 少しだけ押し寄せる波(上昇):波が少し戻ってくる。
- 最後の引き波(下降):波が完全に引き、元の位置に戻る。
エリオット波動の基本原則
エリオット波動の基本原則
エリオット波動には、いくつかの基本原則があります。
- 第3波の長さ:3回目の上昇は、最初と最後の上昇よりも短くならない。
- 第2波の制限:2回目の上昇は、最初の上昇の始まりより下がらない。
- 第4波の制限:4回目の上昇は、最初の上昇の最高値を超えない。
エリオット波動とフィボナッチ数
エリオット波動とフィボナッチ数
エリオット波動はフィボナッチ数とも関係があります。たとえば、3回目の上昇の長さは最初の上昇の1.618倍、2倍、2.618倍になることがよくあります。また、波動の期間も3年、5年、13年、21年などフィボナッチ数に基づいているとされています。
このように、エリオット波動は価格の動きを予測するための方法であり、海の波のような自然なリズムに似ています。