採掘難易度（ディフィカルティー）

採掘難易度（ディフィカルティー）とは？

採掘難易度（ディフィカルティー）とは、ビットコインのマイニング（採掘）を行う際にブロックを生成するための計算の難しさを示す値のことです。ビットコインのブロックは約10分ごとに生成されるように設計されていますが、これはマイニング機器の性能や採掘者（マイナー）の数によって変わるため、その都度調整が必要です。

採掘難易度（ディフィカルティー）ってどんなこと？

想像してみてください。クラス全員で10分以内に終わらせるパズルをしています。パズルが簡単すぎて5分で終わってしまう場合、次のパズルはもっと難しくします。逆に、10分以上かかってしまう場合は次のパズルを少し簡単にします。これが、ビットコインの採掘難易度の調整と同じ仕組みです。

難易度調整（ディフィカルティ・アジャストメント）

採掘難易度は、2016ブロックごとに再計算されます。これを「難易度調整（ディフィカルティ・アジャストメント）」または「リターゲット」と呼びます。10分ごとに1つのブロックが生成されるため、2016ブロックの期間は約14日間です。この期間中にブロックの生成速度が10分より短くなれば難易度が上がり、逆に長くなれば難易度が下がる仕組みです。

ハッシュレートとは？

ハッシュレートとは、マイニングの1秒あたりの計算速度を示します。ハッシュレートが高いほど、たくさんの計算を行っていることになります。多くのマイナーが参加するとハッシュレートが上がり、採掘が活発になります。

採掘難易度とビットコインの価格

ハッシュレートや採掘難易度が上がると、ビットコインへの関心が高まっていると考えられます。2017年頃まではハッシュレートや採掘難易度の上昇とビットコインの価格が連動していました。しかし、2018年以降はその関係が薄れてきました。これは、マイニング機器の性能が向上し、組織的なマイニングが進んだためです。価格が下がってもハッシュレートが上がり続けることがあるのです。

採掘難易度に影響する要因

マイニングの中心地である中国が、2021年にマイニングを禁止しました。これにより、多くのマイニング業者がアメリカなど他の国に移転しました。このような地域の変化が、ビットコインの採掘難易度にも影響を与えるのです。