DEX(分散型取引所)

DEX(分散型取引所)

DEX(分散型取引所)とは?

DEX(分散型取引所)とは?

DEXは「Decentralized Exchanges」の略で、日本語では「分散型取引所」と言います。これは、ある企業や組織が管理するのではなく、スマートコントラクトというプログラムによって自動で暗号資産(仮想通貨)やトークンの交換を実現する場所のことです。つまり、取引をする際に銀行のような仲介者がいなくても、ユーザー同士が直接やりとりできるシステムです。

DEX(分散型取引所)ってどんなもの?

DEX(分散型取引所)ってどんなもの?

例えば、友達とお小遣いを交換する場面を想像してください。普通なら先生(銀行)が間に入って、お小遣いの受け渡しを管理します。でも、DEXでは先生がいなくても、友達同士でお小遣いを直接交換できるのです。すべては自動的に行われるため、先生のような仲介者が必要ないのです。

DEX(分散型取引所)の仕組み

DEX(分散型取引所)の仕組み

DEXでは、ユーザー自身が秘密鍵を管理します。秘密鍵は暗号資産の「鍵」のようなもので、これを使って自分の資産を守ります。ネットワークに参加するユーザーが自分で資産を管理し、取引をブロックチェーンに記録することで、安全な資産管理を実現しています。

DEX(分散型取引所)とCEX(中央集権型取引所)の違い

DEXとCEXの違い

DEXとは対照的に、企業が管理する取引所をCEX(Centralized Exchanges)と言います。例えば、日本で登録されている暗号資産交換業者はすべてCEXです。DMM BitcoinもCEXに分類されます。

CEX(中央集権型取引所)は、学校の図書館のようなものです。図書館の司書さん(管理者)が本を管理し、貸し出しや返却を手伝ってくれます。一方、DEXは無人の本棚のようなもので、誰でも自由に本を取ったり戻したりできるのです。

DEX(分散型取引所)の形式

DEX(分散型取引所)の形式

DEXは主に2つの形式があります。

  1. オーダーブック形式
    これは、売買注文をブロックチェーン外で管理し、決済のみをブロックチェーン内で行う方式です。オーダーブックは「リレイヤー」という第三者が管理します。

  2. AMM(自動マーケットメイカー)形式
    これは、ユーザーがトークンを流動性プールに預け入れ、他のユーザーがそのプールからトークンを引き出すことで取引を行う方式です。流動性プールは、トークンの交換場所と考えるとわかりやすいでしょう。

オーダーブック形式は、オークションのようなもので、誰が何をいくらで買いたいか、売りたいかを一覧にして管理します。AMM形式は、自動販売機のようなもので、お金を入れるとジュースが出てくるように、自分のトークンを入れると他のトークンが出てきます。

DEX(分散型取引所)のメリット

DEX(分散型取引所)のメリット

  1. 倒産やハッキングリスクが少ない
    企業が管理していないため、取引所自体が倒産したり、ハッキングされたりするリスクが少ないです。

  2. 取引の透明性
    取引の内容がすべてブロックチェーンに記録され、誰でも確認できるため、不正が起きにくいです。

  3. メンテナンスがない
    中央の管理者がいないため、取引所が使えなくなる時間がありません。

DEX(分散型取引所)のデメリット

DEX(分散型取引所)のデメリット

  1. 自己管理の必要
    自分で秘密鍵を管理しなければならず、万が一秘密鍵を失くすと資産も失ってしまいます。

  2. 流動性の問題
    取引相手が少ない場合、思ったように取引が成立しないことがあります。

  3. サポートの不在
    困ったことがあっても、中央の管理者がいないため、サポートを受けることが難しいです。

DEX(分散型取引所)のまとめ

DEX(分散型取引所)のまとめ

DEXは、銀行のような中央の管理者を通さずに、ユーザー同士が直接暗号資産を交換できる取引所です。先生(管理者)がいない図書館や、無人の本棚のようなイメージです。利便性が高く、安全性もありますが、自己管理が求められるため、使い方には注意が必要です。

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