韓国、現物暗号資産ETFの禁止解除を検討
韓国の金融監視機関である金融サービス委員会(FSC)が、国内における現物暗号資産ETF(上場投資信託)の禁止措置を見直す可能性があることが報告されました。
これにより、機関投資家が暗号資産取引所で取引口座を開設することが再び許可されるかもしれません。
FSCは暗号資産に関する政策を議論する新しい諮問グループを設置し、この再評価を進める意向を示しています。また、国内最大の取引所「アップビット」の市場独占についても調査が行われる予定です。
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現物暗号資産ETFとは?
現物暗号資産ETFとは、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産を直接購入するのではなく、暗号資産に裏付けされた投資商品です。
株式のように証券取引所で売買でき、特に初心者や機関投資家に人気があります。
なぜなら、現物暗号資産ETFでは直接コインを持たずに、暗号資産の価格変動から利益を得ることができるからです。
韓国ではこれまで、暗号資産に対する規制が厳しく、現物ETFは認められていませんでしたが、今回の動きでその禁止措置が見直される可能性が出てきました。
もし韓国が現物ETFの禁止を解除すれば、仮想通貨市場への新しい資金流入が増える可能性があります。これにより、仮想通貨市場全体の価格上昇が期待されます。
韓国は暗号資産取引の規模が大きい国の一つであり、この市場にさらに多くの投資家が参加すれば、特にビットコインやイーサリアムなどの主要暗号資産に対する需要が高まり、価格が押し上げられる可能性が高いです。
機関投資家の参加が増えると何が変わる?
機関投資家とは、銀行や大手企業など、大きな資金を動かすプロの投資家たちのことです。
韓国では、2018年以降、こうした機関投資家が暗号資産取引所で口座を開設することが制限されていました。
こうした機関投資家に対する取引規制が緩和されれば、彼らのような大口投資家が再び市場に参加し、仮想通貨の取引量が急増することが予想されます。
これにより、市場の流動性が向上し、価格の安定性が増す一方で、大量の資金が市場に流れ込むことで、価格が上昇する可能性もあります。
特に、ビットコインなどのメジャーな仮想通貨にとっては、大きなプラス材料となるでしょう。
アップビットの独占についても調査が進行中
韓国にはいくつかの暗号資産取引所がありますが、その中でも「アップビット」という取引所が圧倒的にシェアを持っています。
アップビットは韓国国内の取引量の60%以上を占めており、これが問題視されています。
規制当局は、アップビットのような取引所が一社だけで市場を独占してしまうことが、健全な競争を妨げると考えています。
もしアップビットの独占状態が解消され、競合する取引所が増えれば、韓国の仮想通貨取引市場全体に健全な競争が生まれることが期待されています。
韓国が現物ETFを解禁し、機関投資家の取引が再開されれば、仮想通貨市場は大きく成長する可能性があります。
韓国の仮想通貨取引量は世界的にも大きいため、その動向は仮想通貨市場全体にも影響を与えるでしょう。
また、韓国の仮想通貨市場におけるアップビットの独占が解消されれば、韓国で仮想通貨投資を始める人にとって、より安全で投資しやすい環境が整うことが期待されています。
今回報じられた韓国の動きは仮想通貨市場にとってポジティブな影響をもたらすと予想され、長期的に見ても仮想通貨市場の発展が促進される要因になると見られています。
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