米国スポットビットコインETF、4,300万ドルの流出—2日間の流入が途絶える
米国のスポットビットコインETFは、4,397万ドルの純流出を記録し、2日間続いていた流入が途絶えました。
特にArk Investと21SharesのETFが5,403万ドルの流出を報告しましたが、FidelityのビットコインETFは1,257万ドルの流入を記録しました。
一方、イーサリアムETFも流出が続き、合計で5億6,206万ドルの純流出となっています。
ビットコインとイーサリアムの価格は上昇傾向にあり、ビットコインは約58,318ドル、イーサリアムは約2,373ドルで取引されています。
経済データやFRBの金利政策が市場に影響を与えていると考えられています。
米国ビットコインETFの流出は何を意味するのか?
ETFとは?
ETF(上場投資信託)は、ビットコインなどの資産に連動する投資商品です。
ビットコインETFを購入することで、ビットコインを仮想通貨取引所で直接買うことなく、その価格の動きに投資できる新しい仕組みです。
特に仮想通貨の取引を行ったことがない人にとって、簡単でリスク管理がしやすい投資の方法として注目を集めています。
流出の背景
今回のビットコインETFからの資金流出は、米国の強い経済データに反応した結果とされています。
8月の消費者物価指数(CPI)は0.2%の上昇にとどまり、インフレ率が2.5%と2021年2月以来の低水準に達しました。
これによって、投資家はリスクの高い仮想通貨市場よりも、より安定した資産へ資金を移しつつあると考えられます。
ビットコインとイーサリアムの価格状況
ビットコインは過去24時間で3.37%上昇し、58,318ドルで取引されています。一方、イーサリアムも1.78%の上昇を見せ、2,373ドルとなっています。
これらの価格上昇は、市場の一部が依然として仮想通貨に対して前向きであることを示唆しており、ETFからの資金流出が必ずしもビットコインやイーサリアムの価値に直結していないことがわかります。
今後の展望
来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合では、金利を0.25%引き下げることが85%の確率で予想されています。
もし金利が下がれば、投資家は再びリスク資産に注目し、ビットコインETFへの資金流入が増加する可能性があります。
ビットコインが現在の58,000ドル台を維持し、さらなる上昇を続ければ、市場は安定し、ETFの人気も回復するでしょう。
また、イーサリアムも価格が上昇していることから、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)の利用が増えれば、長期的に需要が高まる可能性もあります。
FOMC(米連邦公開市場委員会)は、アメリカの中央銀行であるFRBが経済の安定を目指して金利を決める重要な会合です。
金利が上がると、借りるお金のコストが高くなり、企業や消費者が投資や買い物を控えるため、経済の動きがゆっくりになります。
一方、金利が下がると、お金を借りやすくなるので、企業や消費者がより活発に投資や買い物をすることができ、経済が活発になります。
ビットコインとイーサリアムの価格は現在安定しており、ビットコインは58,318ドル、イーサリアムは2,373ドルで推移しています。
ETFからの資金流出は一時的な現象と見られ、経済データやFRBの金利政策が大きな影響を与えています。
今後のFOMC会合次第では、仮想通貨市場への関心が再び高まる可能性があるので、仮想通貨に投資している人は要注目です。
12 11月 2024
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