SECがFTXにステーブルコインでの返済を警告、ハリス氏がトランプ氏に支持率で後れ
米国証券取引委員会(SEC)は、破産手続きを進めるFTXに対し、債権者にステーブルコインで返済しないよう警告しました。
一部の債権者は暗号資産での返済を求めていますが、SECは現金返済を推奨しています。
また、仮想通貨取引所OKXは、シンガポール金融管理局(MAS)から完全な主要支払機関ライセンスを取得し、元MAS幹部をシンガポールCEOに任命しました。
さらに、先週の暗号資産投資商品は3億500万ドルの流出を記録し、市場全体の不安定さを示しています。
一方、カマラ・ハリス副大統領の選挙勝利確率が予測プラットフォームPolymarketで47%に下落し、ドナルド・トランプ氏の支持率が上昇しています。
仮想通貨市場の最新情報をわかりやすく解説
SECがFTXに警告—ステーブルコインでの返済はなぜ問題?
FTXという仮想通貨の取引所が破産手続きを進めていますが、そこでの債権者への返済方法について問題が出ています。
FTXは、債権者にお金を返すために「ステーブルコイン」という安定した価値を持つ仮想通貨を使おうとしています。
しかし、SEC(米国証券取引委員会)はこれに反対しています。
SECは、仮想通貨の取引が安全で法律に沿ったものであることを重視しており、まだ規制が整っていないステーブルコインでの返済は法律的に問題を引き起こす可能性があると考えており、現金で返済するようFTXに求めているのです。
OKXがシンガポールで大きな一歩—新しいリーダーとライセンス取得
仮想通貨取引所OKXが、シンガポールで正式な許可を得て、シンガポール市場での活動を拡大することになりました。
OKXは、元シンガポール金融管理局(MAS)の幹部であるグレイシー・リン氏をシンガポール事業のCEOに任命し、新しいリーダーシップのもとで事業を進めています。
この許可により、OKXはシンガポールの投資家に対して仮想通貨取引サービスを提供できるようになります。
シンガポールは仮想通貨に対して前向きな姿勢を持つ国であり、OKXの進出はシンガポールの仮想通貨市場の成長を後押しすることが期待されています。。
仮想通貨への投資が減少—市場が不安定に
仮想通貨に対する投資が減少していることが報告されており、先週には仮想通貨投資商品から3億500万ドルの資金が流出しました。
これは、多くの投資家が仮想通貨市場の不安定さに不安を感じているために起こったと考えられます。
一方で、ビットコインの価格が下落しても、ショートポジション(価格下落を見込んだ取引)には資金が流入しており、一部の投資家が下落に対して利益を狙っていることも分かります。
アメリカ大統領選の行方—ハリス氏とトランプ氏の支持率
仮想通貨の世界において、アメリカの政治も重要な要素です。
米副大統領のカマラ・ハリス氏が次の大統領選で勝つ可能性が、予測プラットフォームPolymarket(ポリマーケット)で47%に下がりました。
一方、ドナルド・トランプ氏の勝率は50%で、ハリス氏をわずかに上回っています。
どちらの候補が勝つかによって、仮想通貨市場に対する政策が大きく変わる可能性があります。
特にトランプ氏が再び大統領に選ばれた場合、仮想通貨市場に良い影響が出るかもしれないと注目を集めています。
今回ご紹介したこれらのニュースは、ビットコイン市場に対して短期的にも長期的にも影響を与える可能性があります。
SECの警告は規制の強化を示唆し、不安を引き起こす一方で、OKXのシンガポール進出は市場の成長と信頼性を高めます。
また、投資商品の資金流出やアメリカの選挙結果も、ビットコインの価格変動を左右する要因となります。
仮想通貨に投資する際はこれらの動きを注視しながら、慎重に投資判断をすることが求められます。
12 11月 2024
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