テレグラム創業者逮捕でTONが急落、仮想通貨コミュニティが抗議
テレグラムの創業者でCEOのパベル・デュロフ氏が、フランス当局によってパリのル・ブルジェ空港で逮捕されました。
これを受けて、テレグラム発の仮想通貨「The Open Network（TON）」は一時17%の急落を見せ、現在は約5.8ドルで推移しています。
デュロフ氏はテレグラムのコンテンツ管理の不備で告発され、最大20年の懲役刑の可能性があります。
仮想通貨業界からはデュロフ氏への支持が広がっており、イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏などが声明を発表しています。
ロシア当局もフランス当局に抗議を表明しました。
テレグラム創業者の逮捕が仮想通貨市場に与える影響—TONの急落とコミュニティの反応
今回は、なぜこの逮捕が仮想通貨市場に影響を与えたのか、そして仮想通貨コミュニティの反応について詳しく解説します。
今回は、なぜこの逮捕が仮想通貨市場に影響を与えたのか、そして仮想通貨コミュニティの反応について詳しく解説します。
デュロフ氏逮捕の背景
デュロフ氏は24日、パリのル・ブルジェ空港でプライベートジェットから降りた際にフランス当局に逮捕されました。
逮捕の理由は、テレグラムのプラットフォーム上でのコンテンツ管理が不適切だったとされ、未成年者に対する犯罪を監視するフランスの機関が関与しています。
テレグラムが詐欺、麻薬密売、ネットいじめ、組織犯罪などの違法活動を放置していたとして告発されており、この告発が同氏に対して、最大で20年の懲役刑に繋がる可能性があります。
パベル・デュロフ氏は、ロシア出身の起業家で、特にメッセージングアプリ「テレグラム（Telegram）」の創業者兼CEOとして知られています。
また、ロシアのソーシャルネットワーク「VK（VKontakte）」の創設者でもあります。彼は技術革新と自由なインターネットの支持者として、デジタルプライバシーとユーザーの自由を重視する姿勢で知られています。
TONの急落と市場の反応
この逮捕の報道を受けて、TONの価格は一時17%の急落を見せ、現在は約5.8ドル付近で取引されています。
テレグラムは、TONプロジェクトの背後にあるため、創業者の逮捕が直接的に仮想通貨の価格に影響を与えた形となっています。
テレグラムの信頼性に疑問が生じたことで、関連する暗号資産であるTONにもリスクが波及するのは当然のことです。
仮想通貨コミュニティからの支持
この逮捕に対して、仮想通貨業界の多くの人物がデュロフ氏への支持を表明しています。
イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏は、テレグラムが人々のデータを外部に提供しないことを評価し、今回の逮捕は過剰な規制の一例であると批判しました。
また、イーロン・マスク氏、TRONのジャスティン・サン氏、ソラナのアナトリー・ヤコベンコ氏などもデュロフ氏を支持する姿勢を示しました。
ロシア当局の抗議
ロシア出身であるデュロフ氏の逮捕に対し、ロシア当局もフランスに抗議を表明しました。
ロシア駐在のフランス大使館は、フランス当局に逮捕の理由を説明するよう求め、デュロフ氏の権利を保護するよう要求しました。
現在のところ、フランス当局からの対応は明らかにされていません。
テレグラム創業者の逮捕は、TONの急落を引き起こし、仮想通貨市場に不安をもたらしました。
仮想通貨コミュニティからはデュロフ氏への支持が広がっており、規制とプラットフォーム運営のバランスが問われています。
今後の裁判の行方が、テレグラムの運営やTONの価格にどのような影響を与えるのか注目が集まっています。
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