ビットコイン、抵抗線にぶつかり下落—ジャクソンホール会議でのFRB議長発言に注目
ビットコイン(BTC)は、反発局面で6万ドルの抵抗線を突破できず、2.7%下落し58,580ドルで取引されています。
仮想通貨市場は、米ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の経済見通しに注目しており、投資家は様子見の姿勢を強めています。
さらに、米政府がシルクロード関連のビットコインをコインベースに送金したことも、売り圧力への警戒感を高めています。
市場は不透明感が続いており、ビットコインの方向性を見極める重要な時期に差し掛かっています。
ビットコインの6万ドルの壁とジャクソンホール会議とは?
ビットコインの最近の値動き
ビットコイン(BTC)は、7月に70,000ドルまで上昇したものの、その後急落して49,000ドル台にまで下がりました。
最近は反発して62,000ドルまで値を戻しましたが、6万ドルの壁(抵抗線)を超えられず、再び58,580ドルまで下落しています。
この「抵抗線」というのは、ビットコインの価格が上がろうとしても、なかなか超えられない壁のようなものです。
ジャクソンホール会議って何?
ジャクソンホール会議とは、アメリカの経済政策を決める重要な会議の一つで、世界中の金融関係者が注目しています。
この会議で、FRB(アメリカの中央銀行)の議長が今後の経済についての見通しを話します。
例えば、金利を上げるとか、景気がどうなるか、などの情報が発表されます。
なぜジャクソンホール会議がビットコインに影響するの?
もしFRBの議長が「これから金利を上げるかもしれない」と言ったら、人々は銀行にお金を預けて利息をもらおうと考えます。
すると、ビットコインや株などに投資していたお金が引き上げられる可能性があるため、ビットコインの価格が下がることがあります。
逆に「金利はそのままか、下げるかもしれない」といった発言があれば、ビットコインに対しても前向きな影響を与えるかもしれません。
だからこそ、この会議での発言がビットコインの価格に大きく影響する可能性があるのです。
他にも警戒するべきことは?
さらに、米政府が違法行為から押収した1万BTC(約880億円相当)をコインベースに送金したことも、ビットコイン市場には大きな影響を与えています。
このビットコインが売却されれば、価格が下がる可能性があるため、市場は警戒しています。
ビットコイン市場の今後
ビットコインは今、6万ドルの壁を突破できるかが注目されています。
しかし、もしこの価格を超えられなければ、再び価格が下がり、55,000ドルを割り込むことも考えられます。
ジャクソンホール会議や米政府のビットコイン売却の動向が、今後のビットコイン市場の方向性を決定づける重要な要素となるでしょう。
ビットコインは現在、大きな局面に差し掛かっています。
ジャクソンホール会議でのFRB議長の発言や、米政府が保有するビットコインの動きに注意が必要です。
これからの市場の動き次第で、ビットコインの価格が大きく変動する可能性があるため、初心者の方も最新のニュースに注目しつつ、慎重に投資を行うことが重要です。