仮想通貨市場、CPI発表を控えた静かな攻防
仮想通貨市場では、ビットコインが前日比0.9%高で推移し、週足での急反発も見られるものの、6万ドルのレジスタンスラインを超えられるかが注目されています。
マラソン・デジタルが2億5000万ドルの資金調達計画を発表し、ビットコインの売り圧力を緩和する動きも見られますが、地政学的リスクや明日のCPI発表が市場の行方を左右しそうです。
アルトコインでは、機関投資家の買い戻しによるイーサリアムの反発が目立つ一方、大口投資家の売り圧力が残る状況です。
CPI発表を前にしたビットコインの動きと仮想通貨市場の注目ポイント
このニュースをわかりやすく解説!
仮想通貨取引が初めての方でも分かりやすいように、ビットコインや他の仮想通貨がどのように動いているのか、そして今後どんなことに注意すべきかを解説します。
CPIって何?
まず「CPI」についてですが、これは「消費者物価指数」といって、私たちが普段生活する中で使うお金、つまり物の値段がどれくらい変わったかを示す指標です。
例えば、CPIが上がるということは、スーパーで買う食べ物やガソリンなどが高くなっているということです。
反対にCPIが下がると、物の値段が下がっていることを意味します。
CPIが仮想通貨にどう関係するの?
じゃあ、CPIがどうして仮想通貨に影響を与えるのか?
それは、CPIが高いときは物価が上がっているので、アメリカの中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)が金利を上げる可能性が高くなります。
金利が上がると、銀行にお金を預ける方が得になるので、人々は仮想通貨や株よりも銀行にお金を預けたくなります。
その結果、仮想通貨の価格が下がることがあります。
例えば、家に余分なお金があったとします。
金利が低いときは、そのお金を使ってビットコインを買ったり、株を買ったりすることが多いです。
でも、金利が上がると「銀行に預けておけば安全だし、利息ももらえるからそっちがいいな」と思う人が増えるんです。
これによって、仮想通貨の値段が下がることがあります。
ビットコインの最近の動き
最近のビットコインは、一時的に値段が大きく下がった後、また値上がりしています。
この動きは「押し目買い」といって、値段が下がったところで「今がチャンスだ!」とビットコインを買い増しする人が多かったことにより起こります。
ただし、今は6万ドルという大きな壁(レジスタンスライン)を突破できるかどうかが注目されています。
この6万ドルというのは、ビットコインの価格が上がるのを止めるような強い壁と考えてください。
この壁を超えられれば、さらに値上がりするかもしれないと期待されているのです。
マラソン・デジタルの動きとビットコインへの影響
大きなビットコインのマイニング企業であるマラソン・デジタルという会社が、ビットコインを売らずに保有し続けると決めました。
彼らは「ビットコインを売ってお金にするのではなく、もっとたくさん持っていよう」と考えています。
この動きは、ビットコインの供給量が減ることを意味し、価格を支える要因になるかもしれません。
注意点:地政学的リスクとCPI発表
今は、アメリカとイランの関係が悪化しており、もし戦争などの大きな問題が起これば、原油価格が上がり、物価も上昇するかもしれません。
これが仮想通貨の市場に悪影響を与えることがあります。
そして、明日発表されるCPIがどうなるかも非常に重要です。
この結果次第で、仮想通貨の値段が大きく動く可能性があります。
たとえば、CPIが予想よりも高かった場合、ビットコインの価格が下がるかもしれません。
その理由は、物価が高いということは、FRBが金利を上げるかもしれないからです。
仮想通貨市場は今、CPIという経済指標の結果を見て慎重に動いています。
ビットコインが6万ドルの壁を超えられるかが今後の大きなポイントであり、それが成功すればさらに価格が上昇するかもしれません。
初心者の方は、こういった経済ニュースや指標が仮想通貨の値動きにどのように影響するかを知っておくと、投資判断に役立ちます。
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