ジェネシスブロック
ジェネシスブロック
ジェネシスブロックとは?
ジェネシスブロックとは?
ジェネシスブロックというのは、ブロックチェーンというデータチェーンの最初のブロックのことを指します。ちょうど、一冊のノートの最初のページみたいなものですね。
ブロックチェーンは、たくさんのブロックが連なってできているシステムで、それぞれのブロックには取引データや特別な印(ハッシュ値)が記録されています。
通常、各ブロックは前のブロックの印を含んでいるので、全体がしっかりと連結されています。でも、ジェネシスブロックは最初のブロックなので、前に連結するブロックがありません。
たとえば、ビットコインのジェネシスブロックには、2009年1月3日の英国の新聞「タイムズ」の見出し「Chancellor on brink of second bailout for banks(銀行救済に二度目の公的資金注入へ)」というフレーズが入っています。
これは、ビットコインがスタートした日付を示しているだけでなく、ビットコインが生まれた背景にも触れています。その時期は世界的な経済危機の最中で、ビットコインは銀行や政府に頼らない金融システムを目指していたことを象徴しています。
ビットコインのシステムは中央の管理者がいなくて、誰もが自由に取引情報を確認できるようになっています。このようなシステムを「非中央集権」といい、ビットコインの基本的な考え方として重要なポイントです。
ジェネシスブロックはビットコインだけでなく、他のブロックチェーン技術を使った仮想通貨にも存在します。例えば、イーサリアムという仮想通貨もあり、そのジェネシスブロックは2015年に作られました。
このように、ジェネシスブロックはブロックチェーンが始まるスタート地点であり、そのプロジェクトの哲学や目的が込められている特別な存在なんです。